きせきの話

1月7日
誕生日ワンマンライブ「きせき」

ご来場頂いた方、メッセージを下さった方、関わって下さったスタッフさんやバンドメンバー、それぞれにお礼を何度言っても足りません。
本当にありがとうございます。


そしてわたしも、一年間よく頑張りました!
ありがとうね。


最初は一年かけて頑張ろうという気持ちより、初めてのことだしワンマンライブだし、不安だ…という気持ちが大きくてじゃあ一年前から始めよう!と動かし始めた事でした。
はじめは本当に不安だったし、ワンマンのことだけじゃなくて生活のこととか、そこから先のこととか全部が途方も無いものに思えて「やらないといけない」と思うことが増えるほどなにも出来なくなって、全然動けないまま時間だけが過ぎてしまった事も、そんな自分を責めたこともたくさんありました。


うーん
どういう言葉で説明すればいいのか
書いては消して書いては消して、かなり悩んだので難しいんですけど…

ワンマンライブを実際にやってみて一番に感じたことは
「すっごい特別だと思ってたけど意外と普通だったな」
という事でした。

出来が、とかじゃなくて。
やっている時のわたしの心持ちというか、
「わたしは今ワンマンライブをしてるぞ!!特別な事だぞ!!!!」っていう気持ちがあんまり出てこなかったんですね。

集大成!というよりかは現時点のわたしが自然な形でそこにいて、うたっていたなと思うんです。

ワンマンライブってそれでいいのか…?
とちょっと思ったんですけど。
わたしが感じていたよりも、わたしはずっとステージの上で生きてるんだなって。
これがすごくしっくりきて、スッと自分にはまってて、一番自然だと思ったんです。

わたしはずっと、ただわたしらしくいたくて、自分を裏切ったり嘘をついたりすることは出来ないし、無理があることも出来ない。
ただその都度、自分が思う一番大好きな自分でいたいなと思ってここまでやってきました。
胸を張れないことや、カッコ悪いと思うことをなによりもしたくない。
義務感や焦燥感で自分の活動に対してすこしでも「やらなきゃ」と感じてしまった時は活動をやめようと弾き語りを始めた時に決めていました。


ずーーーっと、わたしとわたしの音楽をただ好きで、そればっかりでいたい。
「やらなきゃいけないこと」に変わってしまったら、それはもう好きとは違うこと。


ただ、

「わたしごはんにシチューかけて食べるのが好きなんだよね」
「わかる!自分も好き!」
「えっほんとに?嬉しい!」
「じゃあこんど一緒に美味しいシチュー作ろうよ!」

みたいな、

そういう 好き と 嬉しい の連鎖をずっとしていたいなって思ってて。
ただそれだけのわたしが、好きな気持ちや楽しむ気持ち、だからこそ知ってほしいという気持ちがなくなってしまったものを、誰かの前で披露するのは失礼な気がして。

だからこそ、わたしはわたしらしく。
それが一番好きだから、もっともっとわたしらしくなりたいとずっと思ってきました。


それがこの一年で、つらいことも悔しいこともたくさんあったのに
今までで一番わたしが好きで楽しいと思えることが出来るようになった。
そうしたら前よりももっと、わたしを好きだと言ってくれる人も増えた。

これこれ!これだよ!
って、嬉しくてたまらないまま
もっとわたしが好きなことをしたい!ってどんどんわがままになって、その分大変なこともたくさんあったんだけど
あれもしたいこれもしたいって好きなものを全部詰め込んで、本当にそれだけしかないステージがワンマンライブの日でした。


「ゆかちゃんはそのままでいて」

って、
弾き語りを始めた頃からものすごくたくさんの人に言われてきました。
これってすごいことじゃないか、と思うと同時に
わたしはこんなに全然出来てない人なのに?どうして?ってずっと思っていました。

「そのまま」ってきっと、「今のままでいい」という訳ではないと自分で感じていました。
そう言われたからってずっと出来ないまま、ずっと下手くそなままで満足してしまうなんて、せっかくわたしを好きだと言ってくれた人に甘えてるだけになってしまう。
「わたしもそう思う!」って胸を張って言えるまで、もっとやるべきことがたくさんあると思って、この日まで続けてきました。



初めてワンマンライブをやって、

わたしはわたしのままでいて良い

わたしもそう思ったよ。



とてもわたしらしい、素敵な時間がそこにあったと思っています。


ここへきてまた、わたしはわたしが大好きな気持ちを更新してしまいました。
そして、まだまだもっと好きになれると思う。


やりたいことがたくさん出来ちゃった。
すごくすごく嬉しい。
もっともっとわたしの大好きなものを、素敵だと思うものを、大切なものを
あなたと一緒にわかちあって、楽しんでいきたい。


一人では出来ません。
わたしはあなたと、好きなものの話をしたいから。
そして、わたしがわたしのためにわがままであればあるほど、たくさんの人を巻き込むことになっていきます。

今回だって、まず大好きなサンストがあって、大好きなスタッフさんがいて、素敵なポスターを作るために大好きなイワサワちゃんと大好きなゆうかがいて、大好きなヒルネ兄さんのごはんがあって、大好きな音を奏でてくれるバンドメンバーがいて、大好きなものを作れるわたしがいて、大好きなものを一緒に感じられるあなたがいて、それでやっと、世界一幸せな誕生日のワンマンライブが叶いました。


なにが「きせき」なのかって全部だよね。

産まれたことも、
ここまでの道のりがあったことも、
ずっと未来へまた道が続いていることも、
一人一人あなたと出会えたことも、
この瞬間のきらきらした出来事も

全部全部がそうなんじゃないかってわたしは思います。




あなたがいてくれてよかった。
本当に、大切な日になりました。
ありがとう。




ゆか


追伸
すごく好きだなー!もっとしたいなー!と思ったので、今度は6月に東京でワンマンライブをします。
お楽しみに。