ユーリ!!!onコンサート に行ってまいりました。
語りたい事が多すぎるのでブログに書くことにしました。
※コンサート、アニメのネタバレが多分に含まれるのでご注意ください!
読んでもらうことよりもわたしの静まらない気持ちを吐露しまくる目的のものすごい長文を書くと思います。
まず、去年放映されていたユーリ!!!onICEというアニメにわたしが絶賛ハマりまくり、放映から一年経った未だに大好きで追いかけ続けていることをご存知の方も多いかと思います。
フィギュアスケートのアニメです。
実際のフィギュアスケートの世界にかなり近い作りのアニメで、競技シーンは実況や解説もしっかりと入り、現実のテレビ番組のような演出でキャラクターがインタビューを受けるシーンや会見を行うシーンなども出てきて、本当に存在している出来事のように思ってしまうほどだとわたしは思っています。
本当に好きで、大好きで
昔からアニメも漫画も大好きないわゆるオタクに属する方のタイプなのですが
ユーリにハマってから、
あ、わたしの今までってオタクでもなんでもなかった…
と思ってしまうくらい、これまでとは好きの度合いが全然違う。
たとえば、イベントが開催されればチケットを取り、コンビニやスイーツとコラボされていれば何店舗も回って買い集め、一番くじを買いあさり、展示会があると聞けば足を運び、アニメの一挙再放送があれば欠かさず視聴し、毎日ツイッターとピクシブで二次創作物を巡回してはブックマークをし、アニメイトととらのあながあれば吸い込まれ、予約販売グッズが告知されればすかさずポチる
大好きだと今も言えるアニメは数あれど、そんなこと今までしたことがなかった。
そして好きになればなるほど、「でも彼らは現実には存在しないんだ」とふと当たり前のことに気づかされショックを受けては悲しむ日々を何日か送り、「でも現実じゃないからこそ出会えたし知れたこともある、好きな気持ちは変わらない…!」と復帰してはまた楽しんで追いかけ続ける、そんな日々をもう約一年もやっている。
自分でも驚くくらいの好きっぷり。
そんなユーリのオーケストラコンサートが幕張メッセで開催されると告知された夏、わたしが行かない選択肢なんてもうないじゃないですか。
音楽だよ、音楽。
ユーリは実際のフィギュアスケートと同じく一人の選手につきショートとフリー二つのプログラムがしっかりと作られていて、さらにその音楽も果てしなく素晴らしく、飽きることなくサントラを聴いているわたし、
そしてうたうたいでもあるわたし、
どんなイベントよりもなによりも、
コンサート!
これはもう。
先行抽選で一発当選、しかもお席は最前のAブロック。
これほどまでに自分のやたらと強いくじ運を褒めた日はない。
そんな心待ちにしていたコンサートについに行ってまいりました。
(前置きの長さ)
なんかもう
涙を流すどころじゃなかった。
夢中すぎて一瞬だった。
すごい、語彙が足りない。
本当に感動した。
現実だ、紛れもなく!!!
※ここからコンサートネタバレ
まず、照明が落とされて、あっ始まると思った瞬間にまさかのヴィクトルのアナウンス…
コンサートの注意事項を伝えるアナウンスなのに、指示というか「こういうの俺は好きじゃないなあ〜」っていうヴィクトル感が満載。
「撮影、録画、録音は絶対にだめ!もし見つけたらぜーんぶ」
「燃やすよ♡」
好き。はい。
ほかにも「ユリオみたいに足を投げ出して座ったりしたらだめだからね」とかそんな小ネタもはさみつつ、オーケストラコンサートに慣れていない人にもわかりやすく拍手のタイミングや聴き方なども教えてくれて、なんて親切なのかと。
わたしはオーケストラコンサートは初めてだったので、どうやって観ていたらいいのか心配だったのでこれがかなり助かりました。
本編はアニメの始まりに必ず入る笛の音から、一話冒頭のファンファーレ、アリア「離れずにそばにいて」、クリスのスペイン狂詩曲、グァンホンくんショートプログラム曲、ユートラ収録のBGMたちが続いて再びヴィクトルのナレーション「ハラショー!ここからはショートとフリーのプログラムの曲が続くよ!」
おおおおお…と魅入ってるうちに怒涛のプログラム曲オンパレード。
(ここからは思いついた通りに書くので当日の曲順とは異なります)
ピチットくんのShall we skate?も、もう、
もう…これは夢の国では???ミュージカルというかもはやパレードのようなきらきらな音でワクワクして止まらなかった。
自然と手拍子が起こったんだけどその時にアニメ中での「定番のナンバーに早速観客席から手拍子が」っていう実況の声が脳内で聞こえて、そりゃこんなワクワクするもの観てたら手拍子しちゃうよ…!リアル!!!ピチットくんが笑顔で滑っているのが眼に浮かぶよう。
一番に現実を感じて感動したのは、レオ・デ・ラ・イグレシアくんのショートプログラム「Still Alive」
レオくんというキャラクターは作中では誰よりも音楽を愛していて、大好きな曲だから自分のイメージ通りに踊りたいと自ら振り付けを行うという選手
「音楽がなければどうやって、この魂を勇気づけることが出来ただろう」と作中でも語っている彼が大好きなアーティストが、目の前で…目の前でうたっている!!!!
現実なんだ…と思って、ノリノリで聴くはずなのに涙が出た。
コンサート用にアレンジされていて、作中だとワンコーラスの曲がフルバージョンで聴けたこともより一層リアルさを感じて感激。
グァンホンくんフリーの上海ブレイドの演出がド派手すぎて、レーザー炊かれまくるわスモークは噴射されまくるわカーチェイス音が混じってくるわオーケストラは激しいわで驚きで目玉取れるかと思った。
多分コンサート中で一番派手な演出だった。
上海ブレイドは本編でも大事に描かれていたけど、ここまで盛り上がらせる演出が来るとは思わずただただ驚きました。
演出といえばオタベックも。
ショートのサマルカンド序曲の壮大で激しく重たい雰囲気がオーケストラの真髄を見せられたかのようでものすごくズシンと心にきて、そこから続けてフリー、ベートーヴェンの第九を再構築して作られた「降臨」〜建国版〜
パンフに「建国する勢いの曲を」というオーダーに頭を悩ませまくった、と書いてあったけれど、これは建国したと言わざるを得ない有無を言わさぬ力強い第九の生まれ変わり。
元々この曲が第九の再構築と知ったあたりから、作曲家って本当にすごいと思ってはいたけど…本当にすごい…
しかも、炎が!!!
上海ブレイドでスモークを噴射していた筒から、火柱が!!!!
そんな炎の中でその勢いに負けないオーケストラと合唱。やばい、やばいなんてもんじゃない。
途中途中アニメのワンシーンが挟み込まれ、その演出に合わせて曲が始まったり
演奏中にバックのモニターではプログラムを滑っている際のアニメーションも流れるんだけど
音と映像がぴったりすぎて…これが正確なBPMというもの…と、若干ミュージシャンらしい事も考えつつ。
すっっっごく楽しみにしてた勇利くんのショート「愛について〜eros〜」フラメンコギターの第一人者、沖仁さんがステージに現れた瞬間に
「えっっっ…立って弾くの!!!???」
とまず驚。
イメージ的に座って弾くものとばかり。
その弾き姿がまたものすごくカッコよくて、冒頭のギターソロをアレンジして弾いて盛り上げに盛り上げてストロークした右手を流れるように上品に振り上げた一瞬で、前に出てきていたヴァイオリンやピアノのメンバーに「どうぞ」というような自然な仕草を見せて
からの
バンドイン!!!
しびれすぎ!!!!
そこから原曲に添いつつもそれぞれのソロパートセッションの応報でもうテンションがぶち切れた。めまいした。かっこよすぎてくらくらした。
何曲か間を空けてのこの曲と対になっているユリオのショート「愛について〜agape〜」では、ボーイソプラノの男の子がオーケストラをバックに独唱。
中学一年生とパンフに書かれており「こんなにたくさんの人の前で一人で歌うのは初めてで緊張する」とコメントがあったけど、そんなの感じないくらいの素晴らしい歌声。
透き通ったソプラノがまさに天使のようで、足元にもうもうと流れてくるスモークでまるでだんだんと浮上して雲の上にいるみたいに見えて……
それと同時にわたしは「中学一年生だから、この声が失われてしまう日もそう遠くない……ああ、ユリオが”俺はこの容姿でいられる時間が少ないんだ”って言っていたのと丸かぶりだ…なんて切なくなることをしてくれるんだ…!!!」という気持ちでいっぱいになりその儚さに泣いてしまった。
失われるのが惜しいという気持ちではなくて、その最高の瞬間をこの目で捉えていることに対しての感謝の気持ちが湧き出て仕方なかった。
本当にアガペーな気持ちにさせられてしまい、まだ中学一年生の、けれどプロのソプラニストに心から尊敬した。
ボーカルゲストのいる曲だと他にも
クリスのSP、ギオルギーのFS、ミケーレのFS、そしてKing of JJ
クリス曲はボーカルの男性がものすごくチャーミングかつセクシーで、男の色気がだだもれなクリスさながらにマイクスタンドにねっとりまきついたりセクシーに踊ったりしながら色気満載の声でうたってくださり
ギオルギー曲は、なんかもう、これはごめんなさい…ものすごく素敵な曲だし女性ボーカルもとっても綺麗だったけど作中のギオルギーの描写のイメージが強すぎて笑うところじゃないのに笑いそうになってしまって、いやこれは演奏がどうとかじゃなくてわたしの問題…
King of JJとミケーレのSerenade for twoがまさかの同じ歌い手さんだとは思わず、その振り幅に驚いたし、やっぱり声がすごく美しい。
Serenade for twoは元々大好きな曲でいつもただ聴いているだけでも涙が出るんだけど、生で聴いたらさらに美しさと切なさにぐっときました。素敵だった。
このボーカリストの方々もそうだしゲストの方々が演奏される度に思ったのは、
たった1曲のために海外から来られるアーティストさんもいて、なんて豪華すぎるものを見てるんだと。
そひとつのコンサートでこんなに多彩でたくさんの種類の音楽を聴けることなんてほぼ無いし、本当にとっても贅沢。
そしていよいよ、ユリオのフリー「アレグロアパッショナート」
ピアニストが女性の方にかわり、怒涛のピアノ演奏家。指あれどうなってんだ、すごすぎ。
しかも譜面無し。
確かにあの激しさでは譜面を追う方が無理かもしれないけど、すごい。
そのまま、アニメ最終話
勇利くんの滑走前のヴィクトルと勇利くんのやりとりの映像が流れ、その時点でぐっとくるものの「待って?もう?嘘でしょ?」
勇利くんのフリー「Yuri on ICE」
泣くどころじゃなかった。
一番大好きな曲でもあるけど、どうしても一音ももらさずに聴いていたくて、それくらい繊細で美しくて、少し揺らいだだけで壊れてしまいそうなのに力強さも感じて、本当に…なんて表現したらいいのか。
ただただ集中してた。
絶対に忘れることはないと思うくらいに集中して聴いていたはずなのに、最後の音が鳴り止んだ瞬間に夢から醒めたみたいにフッと音が消えてしまった。
これはなんなんだろう?
だからあまり思い出せない。
でももったいないとは全く思わなくて、すごく満たされた気持ち。
わたしの体の中にしっかりと浸透していったようなそんな感覚。
すごく大事だった…とフワフワしている間も無く、
アニメのラスト、勇利くんとヴィクトルの会話シーンの映像
そして デュエット「離れずにそばにいて」
美しかった…
歌声が、とっても優しくて。
コンサート最初の独唱のアリアは、どこか悲しげだけど力強く堂々とうたいあげられていたけれど
メロディも同じだし、男性パートは同じ歌手の方なのに全然ニュアンスが違ってた。
優しくて、世界を包み込むような壮大さで、愛に満ち溢れていて。
女性の歌手の方は歌い方も声も所作もすごく綺麗で、二人で声を合わせるところではしっかりと見つめあったり、二人で手をとったり、でも演技というよりかはそれがとてもナチュラルで歌の世界の中にいることがすごく伝わってきた。
今思い出し泣きがすごい…
本当に素敵だった。
結婚おめでとう…(違う)
とてつもなく美しい余韻も鳴り止んで、はち切れんばかりの拍手の中演奏者の方々がステージからはけていき、終わっちゃった…もう終わり?まだ見ていたいのに…と思っていたら、モニターに「ペンライトを持っている方はスイッチをONに!」という表示
からの
何名かのバンドメンバーとボーカルゲストが再び登場
10話のエンディング、バンケット曲!!!!
ウワァァァ!!!!ってなりながらみんなスタンディングではしゃぎまくる。
わたしもウワァァァ!!!って言った。高揚がはんぱない。
脳内がビーマイコーチ。
続けて声優の羽多野渉さんが登場してエンディング「You Only Live Once」でさらに大盛り上がり。
最後の最後にアニメの音楽制作と今日の演奏でずっと舞台に立っていらした松司馬さんと梅林さんがお話を。
松司馬さん、年下なんだ。
天才か。
すごすぎた。
指揮もピアノもはんぱなさすぎた。
これで終わり、ではない。
わたしは知っている。
この会場にいる人はみんな知ってる。
勇利くんの中の人、豊永利行さんがまだ出てきていない。まだ最後に来る…来る…勇利くんが…
松司馬さん「最後にもう一曲演奏して終わります。History Maker」
イントロ始まる!
まだ出てこない!
えっ、来る?いつ来る?
ウワァァァキタァァ!!!!!!
叫んだ。喉切れるかと思った。
叫んだ。
勇利くんがうたってるうううううあぉああ
豊永さん、歌がものすごくうまいのは知ってる。
けど、まじで、本当にうまい。
勇利くん、歌、うますぎ。
勇利くんがうたってるということに対し、わたしは泣いた。
2コーラス目からゲストボーカルの方々に沖仁さんもギターを持って勢ぞろいして、思い思いに音を重ねていって、最高のフィナーレ。
現実だ。
これは現実だ。
アニメの中の彼らをこんなに好きで愛しているからこそ、現実には存在しないということが時折すごく悲しくて仕方がない。
アニメでなにをそんな、と思うかもしれないし
葉月ゆか狂ってんなと思うかもしれない。
でも本当にそれだけ好きで仕方ない。
そんな中、音楽という形で現実に目の前にあることがすごくすごく嬉しくてたまらなかった。
豊永さんがうたっていることは正直ご褒美というか、まだアニメの延長線であっていわゆる2.5次元だと思う。
すごく嬉しいし興奮したけど、大事なのはそこだけではなくて
勇利くんやヴィクトル、ユリオ、彼らが作中で共に戦ってきた音楽たちが、実際にそれを作った人々の手によって目の前で奏でられたことがなによりもアニメと現実の垣根を越えてくれた気がしてならない。
レオくんの大好きなアーティストはあの人なんだ
JJとコラボした世界的ロックバンドはあの人なんだ
勇利くんの曲を作ってくれた女子大生はあの人なんだ
って、この現実で目の前で全部本当に出会えた。
さらにそれが、わたしが大切でたまらない音楽というかたちで。
でもね、もし本当にユーリが現実の世界だったら、知ることができなかったことや見ることの出来なかったことの方がたくさんあると思う。
このコンサートだって、ユーリがたくさんの人に愛される「アニメ」だったからこういう形で実現した訳だし。
ユーリがアニメだったからわたしはここまで大好きで、ずっと追いかけていられるものだとも思っている。
そんな気持ちと、もっとリアルに感じたいと思ってしまうわがままな気持ちを音楽を通して魅せてくれたこのイベントに心から感謝をしたい。
音楽が好きで、ユーリが好きで、本当に良かった。
幸せだ!と心から思える時間でした。
ありがとうございました。
でもあっという間すぎて…
寝て起きたらまた11月19日の朝になればいいのにって何度も思ってしまう。
追いかけたいから、是非またコンサートを開いてほしいです。
そして円盤化、はよ!!!!
ゆか